いぬでもわかる

iOSやCocos2dxが好きでときどきAndroid。できるだけ毎日何かしら書く事を目標に頑張る。

cocos2d-x rc1でのプロジェクト作成

cocos2d-x rc0からcreate_project.pyがなくなり、全く異なる新しい方法でプロジェクトの作成をするようになりました。
新しい方法は、大きく環境変数の設定とプロジェクトの作成に分かれます。
環境変数の設定は1度きり、プロジェクトの作成は都度行う必要があります。

環境変数の設定 setup.py
cocos2d-xライブラリディレクトリの直下にsetup.pyスクリプトが新しく作られています。
これを使って環境変数の設定を行います。
とりあえず何も考えずにsetup.pyを実行してみましょう。

./setup.py

環境変数が何も設定されていなければ対話的に環境変数の設定をできます。

$ ./setup.py
Setting up cocos2d-x...

-> Adding COCOS2D_CONSOLE_ROOT environment variable... ALREADY ADDED

-> Looking for NDK_ROOT envrironment variable... NOT FOUND
	Please enter its path (or press Enter to skip): 

-> Looking for ANDROID_SDK_ROOT envrironment variable... NOT FOUND
	Please enter its path (or press Enter to skip): 

-> Looking for ANT_ROOT envrironment variable... NOT FOUND
	Please enter its path (or press Enter to skip): 

必要な環境変数は、NDK_ROOT、ANDROID_SDK_ROOTとANR_ROOTです。
対話的に設定しても良いんですが、.bash_profileなどに上記の変数を直接追記しても大丈夫です。

export NDK_ROOT=~/Developer/lib/android-ndk-r9d
export ANDROID_SDK_ROOT=~/Developer/lib/android/platform-tools
export ANT_ROOT=/usr/local/bin/

パスは個々人で違うのでそれぞれの設定に合わせて設定してください。

上記を設定した上でもう一度setup.pyを実行してみます。

$ ./setup.py 

Setting up cocos2d-x...

-> Adding COCOS2D_CONSOLE_ROOT environment variable... ALREADY ADDED

-> Looking for NDK_ROOT envrironment variable... FOUND

-> Looking for ANDROID_SDK_ROOT envrironment variable... FOUND

-> Looking for ANT_ROOT envrironment variable... FOUND

COCOS_CONSOLE_ROOT was already added. Edit "~/.bash_profile" for manual changes

Please execute command: "source ~/.bash_profile" to make added system variables take effect

環境変数が正しく設定されている事がわかります。
言われた通り、.bash_profileを再読み込みさせます。

source .bash_profile

これで環境変数の設定はOKです。
これ以降、パス等変更することがなければsetup.pyを呼び出す必要はないでしょう。


プロジェクトの作成 cocosコマンド
次にプロジェクトの作成です。
プロジェクトの作成は、cocosコマンドによって行います。
このcocosコマンドは、前述のsetup.pyコマンドによってパスが追加されます。
cocosコマンドプロジェクトの作成のほか、コンパイルや実行などを行う事ができます。
ここでは、プロジェクトの作成の仕方のみだけ説明します。

プロジェクト作成時に渡す引数は、create_project.pyの時と同じようなものです。

cocos new testProject -l cpp -d ~/project/ -p com.sample.testProject

cocos newの後にプロジェクトの名前、-lは使う言語、-dはディレクトリ、-pはパッケージの名前をそれぞれ指定します。
これで以前と同じようなプロジェクトができるはずです。